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数学|過去問を解くタイミングでよくわからない人へ

※この記事は、医学部受験にスポットを当てて書いていますが、

他学部を受験する人にも共通した内容が多いので、ぜひお読み下さい※

<過去問はいつ解くのがベストなんだろう?>

いざ、自分の受験する大学が決まったら過去問演習ですね!

そして過去問演習を始めると、もしくは始めようとすると、

あることで悩みます。

「いつ解くか」

ですね。受験校の過去問が無限に存在しているのならば、あまり気にしないかも知れませんが、

現課程の過去問は、2015年、2016年、2017年の3年分しかありません。

3年分解き終えてしまった後にどうしようか。

もう少しさかのぼって、旧課程の過去問演習をするにしても、

・現課程では習わない行列

・ほとんどの人が勉強しない確率分布の期待値(旧課程では数Aの確率に含まれていた)

が出題されていることもありますから、少々不便ですね。

そういった背景から、

3年間の過去問を大事に大事にとっておこう

という謎の希少価値が生まれます。

「実力不十分なまま解いても意味がないし、もう少し力がついてから解こう。」

「直前で模試感覚で解けるように、まだ残しておこう。」

そんなこんなの理由で過去問をなかなか解かない、

「過去問はラスボスである」

という現象がおこります。

では、過去問を解くタイミングは、一体いつがいいのか?を説明していきます。

 

<大学によって対策方法が全然ちがう!>

しかし、受験という勝負に勝つためには、

なるべく早い段階で情報を仕入れるべきでしょう。

医学部を受験するといっても、

大学によってその問題の傾向はまったく異なりますので、

どこの大学を受験するかで対策の仕方は大きく異なります。

高度な思考力を求められる問題を出題する大学であれば、

たくさんの発展問題を演習することが必要になります。

基本的な問題ばかりですが、時間内に解き終えるのが困難なほどたくさん出題する大学であれば、

普段から時間を計測してタイムプレッシャーをかけながら、

早くアウトプットする練習が必要でしょう。

また、問題の解法は発想しやすい問題を出題し、かつ問題数も多くないですが、

計算がとても煩雑な問題を出す大学もあります。

面倒な計算をやりきる練習と忍耐力を鍛える必要があります。

さらに、センター試験とさほど難易度が変わらない簡単な問題を適量出題する大学もありますので、

この大学では1つや2つの計算ミス、ケアレスミスが命取りになります。

自分がケアレスミスをした内容をリストアップし、

問題を解く前にリストを確認することでケアレスミスへの注意力を鍛えましょう。

このように受験校によって対策はがらっと変わります。

戦う相手を知らぬまま鍛錬していた人と

戦う相手を分析し尽くして鍛錬してきた人とで

どちらが勝ちやすいかは言うまでもないですね。

ですから、受験校が決まったタイミングですぐに過去問に目を通しておきたいです。

今現在(2月)にまだ解いていないという受験生は一刻も早く解くべきでしょう。

これから受験生になる人は

遅くとも高3の夏休みに入る前くらいに過去問を確認しておきたいですね。

ですので、夏までに志望校がだいたい決められるといいですね。

※この志望校を決めることが難しいのですが・・・

 

<まったく解けなくても意味あるの?>

「分析が大事なのはわかったけど、まだ実力不足で全然とけなそうだし、

手も足も出ないで終わったら1年分もったいないじゃないか」

気持ちは分かります。

でも、解けなくていいんです。

ズタボロにされていいんです。

その結果、

受験までにこのレベルの問題を解けるようにしたい

と強く感じられればいいんです。

これだけでも過去問演習の価値は十分にありました。

目指すべきレベルが曖昧なまま努力しても

人間それほど力を発揮できません。

自分が目指すべきレベルがはっきりすると、

どれくらい努力すればよいのか分かりますので

努力の質があがります。

 

<直前で過去問を解きたい>

「直前で模試感覚に過去問を解きたい!」

この気持も非常によくわかります。

問題集でしっかり演習を積んで、実力を十分につけた。

そろそろ

実力だめしとして練習試合をしたい

ってことですよね。

それは志望大学の過去問でなくて

いい気がしませんか?

志望大学の過去問の設定は、再び出題されるんでしょうか。

他大学の問題の方がそのまま本番で出題されるという可能性が高いですよね。

そういった理由から、受験直前期では

志望大学と類似した問題を出題している大学の過去問を解くべきでしょう。​

 

<どうやって似ている大学を選べばいいの?>

類似した大学選びは簡単ではありません。

実際に医学部を目指す子が

他大学の演習をした際に、 「〇〇大学の数学が標準レベルって聞いたけれど、過去問解いてみたら最後の大問めっちゃムズかった。」

こんな声がありました。

たしかに、〇〇大学医学部の数学全体の難易度に対して、

・難しめ、・標準、・基本

などで評価する文言はよく見かけます。

​しかし、各問題ごとの評価が見やすくまとまっているものは存在していないのが現状です。

​全体の評価が標準レベルであったとしても、

大問すべてが標準レベルなのか、

難しい問題から易しい問題まで満遍なく入っているから全体として標準なのか、

どちらなのかが分かりません。​

そこで

みなが欲しがっている情報が存在しないないなら

イーズ予備校で作ってしまおうと思いつき、

『 国公立医学部 「数学」 問題別レベル 』

という一覧表を作成することにしました。

※この記事の最後にてリンクを紹介します。

この一覧表の最大のポイントは、

大問ごとのレベルを掲載していることです。

志望大学と似たような単元、似たような難易度の問題を

出題している大学を見つけ出しやすくなると思います。

これを活用して、

過去問演習を無駄なく進めてもらえたら幸いです。

また、志望大学がまだ決まっていない人にとっても、

参考になる表になっていると思います。

イーズ予備校の生徒はもちろん、全国の受験生も、

もう一息がんばりましょう(^^)

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