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イーズ予備校の代表が

ちょっとした勉強のコツを

​紹介しています

 

 

長期記憶について

・暗記が苦手なひとはいない?

・長期記憶法とは?

・英単語を長期記憶するための方法

・長期記憶法の弱点とは?

・暗記科目は毎日やるべき?

・すべてを復習するなんて現実的にムリ?

・ノートは復習に向いてないの?

・情報は1箇所にまとめる

・覚えようとしなくていい

・謎の希少価値
・医学部だって問題が簡単な大学もあるってホント!?
・いつ解くのがベストなの?
・まったく解けなくても意味あるの?
・直前で過去問を解いちゃダメなの!?
・志望校と問題が似ている大学をどうやって選べばいいの?

・✕✕をすると面接が下手になる!?
・行動の変化→気持ちの変化
・ストレスの数値化
・防御姿勢がストレスを増やす
・自信をつけるホルモンの増やし方
・2分間の〇〇で面接の合否が変わった 
・非言語的コミュニケーション:メラビアンの法則
・救世主ホルモンは勉強にも役立つ

長期記憶について
・暗記が苦手な人はいない?

 

つくばの高校生や浪人生に限らず「暗記が苦手で~」、「私には暗記科目はム~リ」という声は多いですよね。たしかに暗記することに苦痛を感じてしまうのは仕方ないかもしれません。高校生の僕もそうでした。でも、今の僕は暗記に得意・不得意はあんまり関係ないって考えています。きっと、正しい方法を知らないだけなんです。

 

たとえば、今、きみがやっている暗記法は

短期記憶をつくる作業ですか?長期記憶をつくる作業ですか?

 

この質問に答えるのって難しいですよね。どっちの作業かなんて普段あんまり考えないですもんね。受験では、今日覚えた内容を試験当日まで忘れないことが大事です。だから、狙って長期記憶をつくりたいですよね。ちゃんとした方法を理解しておけば、苦痛に感じることもないですし、誰でもラクに暗記ができるってことをお話しますね。

長期記憶法とは?

 

1度も話したことのないクラスメイトを思い浮かべてみてください。

その子と1度も話したことがないなら、きっとその子にそこまで興味がないってことですね。

でも、意外と名前は覚えていませんか?

不思議ですよね。興味がないのに覚えているって。その子の名前いつの間に覚えたんでしょうか。

学校の場合、出欠確認があったり、授業で指名されたりすることがありますよね。だから、毎日のようにその子の氏名どちらかを聞いています。意識しているかどうかに関係なく、耳に入ってきているんですね。その結果、きみの脳は毎日のように入ってくる名前を大切なものだと判断して、長期記憶するための場所に保存しています。

 

つまり、ある情報を長期記憶したければ、繰り返しインプットする必要があるってことです。

しかも、面白いことに長期記憶の形成には

・覚える対象を意識するかどうか・興味があるかどうか・1回に触れる時間の長さ

は関係ないんです。

意識しなくても、興味がなくても、1回で触れる時間が短くても、インプットを毎日繰り返すことによって、長期記憶はつくられるってことですね。

「長期記憶形成=インプットの頻度」は重要なキーワードなので、ぜひ覚えておいてくださいね。

 

【注意】

1時間くらいの短時間に10回インプットするよりも、1日1回のインプットを10日間続けたほうが長期記憶をつくる効果は高くなります。それは、覚えたことを忘れかけているタイミングでインプットした方が効果は高いからです。覚えたことを忘れるまでの時間については「エビングハウスの忘却曲線」をググってみてください。

・英単語を長期記憶するための方法

 

長期記憶法をつかって、英単語を効率よく定着させる方法を考えてみましょう。

※古文単語でも同じです※

長期記憶するには、英単語のインプットの回数を増やせばいいんですが、

どれくらいのペース、量、時間でやればいいんでしょう。

 

ペースはやっぱり毎日が一番いいんですが、毎日となると1日にかけられる時間にも限りがあります。そこで1単語にどれくらいの時間をかければいいかを考えてみると、長期記憶ではインプットにかける時間は関係ないので1単語1秒くらいで十分でしょう。意味を隠しながら英単語だけを見て、

1秒間で意味を浮かべる!浮かばなければすぐに確認!という風にすすめましょう。そうすると1分で60単語、5分で300単語のインプットが可能になりますね。

 

じゃあ毎日1000単語だ!!って思った人もいるかもしれませんが、さすがに無理だと思います。きっと疲れてしまって継続できないでしょう。継続のこともちゃんと考えると、1回で300語くらいがちょうどいい量かもしれません。この量は慣れてきたら増えるかもしれないので、増やしたり減らしたりは自分で調節してくださいね。

まずは「毎日5分間、1単語1秒かけて300語をインプットする」ことがオススメです。

最初は1単語1秒じゃ間に合わなくて、10分くらいかかってしまうかもしれないですけど、そこはそんなにこだわらなくてもいいですよ。

・長期記憶法の弱点とは?

 

さて、早速で申し訳ないのですが、この方法は弱点があります(笑)

長期記憶法はラクに覚えられるんですけど、長く時間をかけてやらなきゃいけない方法なので、

2、3日では効果が現れにくいんです。人間ってすぐに変化がないとモチベーションの維持が難しいんですよね。これが弱点です。

では、どうやって解決すればいいのかというと、長期記憶の作業を始める前に、まず一部分だけ集中的に暗記をしてから長期記憶に移りましょう。その方が気持ちよく継続できます。

 

たとえば、単語帳の全単語を100単語くらいのグループに分けます。(だいたいの単語帳はもともと分かれてますね。)そして、まずは1つめのグループだけ集中的に覚えます。1週間ほどかけて9割程度覚えられるように繰り返しテストしましょう(以降、集中記憶と書きます)。それが達成できたら、あとは長期記憶の作業を繰り返していきます(以降、長期記憶と書きます)。

集中記憶は、書き出したり、声に出したりなど各自のやりやすい方法で覚えてください。

 

まとめるとこんなスケジュールになります。

【英単語暗記法のスケジュール】

1週目 001~100集中記憶

2週目 101~200集中記憶 001~100(100語)長期記憶

3週目 201~300集中記憶 001~200(200語)長期記憶

4週目 301~400集中記憶 001~300(300語)長期記憶

5週目 401~500集中記憶 101~400(300語)長期記憶

6週目 501~600集中記憶 201~500(300語)長期記憶

7週目 601~700集中記憶 301~600(300語)長期記憶

※長期記憶は最大で300語にしています。

 

1つのグループ(100単語)について注目すると、まず1週間で集中的に暗記した後に、3週間かけて長期記憶の作業をしているので、全部で1ヶ月のあいだ触れ続けることになりますね。

こんなサイクルで英単語の勉強を続けていくことが、もっとも効果の高い方法です。

 

 

暗記科目の勉強法

暗記科目勉強法
・暗記科目は毎日やるべき?

 

文系の暗記物だけに限らず、理系の暗記物も毎日繰り返すべきです。

・数学の問題パターン (問題パターンって何?イーズ流数学勉強法)

・無機化学、有機化学

・生物の用語

などなどの暗記事項も、やっぱり毎日繰り返すべきということです。

・すべてを復習するなんて現実的じゃない?

 

でも、学んだことすべてを毎日繰り返すとなると、雪だるま式にやることが増えてしまいます。

勉強を始めて1週間程度の量ならまだなんとかなりますが、1ヶ月、3ヶ月と続けていくと、その内容すべてを復習しようと試みても、量が膨大すぎて挫折してしまいます。

ここで多くの受験生が、「そりゃ復習はした方がいいけど、学んだこと全部を復習するなんて現実的に無理ポヨだよね」という考え方に落ち着いちゃっているような気がします。

 

多くの人がはまる落とし穴から、一歩抜け出す人こそが受験に勝つ人です。

気合を入れてもどうにもなりませんので知恵を絞りましょう。まずは前提を疑います。

すべての内容を復習していたら時間は足りない、に対して、

そもそも復習のやり方に問題はないか、

限られた時間の中ですべて終えられるように復習の時間を短縮する方法はないか、

を疑って考えてみましょう。もちろん上でも説明した長期記憶法を考えれば、暗記したい対象に触れる時間は短くてもいいわけです。それを知っているだけで、復習の時間はかなり短縮されます。

他にも、復習しやすい形で情報をまとめているかどうかも非常に重要です。例えば、単語帳は覚えるべき情報がよくまとまっていますが、数学や理科ではどうでしょうか?

・ノートは復習に向いてないの?

 

まずは、非効率な例を考えていきましょう。

授業で学んだことをノートにまとめてる人に質問です。

そのノートは定期的に見直してますか?

そのノートの内容は果たして頭のなかに入っています?

そもそも数ヶ月前のノートは紛失していたりしませんか?

ノートってきれいにまとめても、あまり見直さないんものなんですよね。それでは暗記事項を覚えられないのも当然です。またノートを更新すると、古いノートを無くしてしまったりすることもあり厄介です。情報をまとめずに複数個に分散してしまうと、こういうことが起こるんですね。

さらに仮にノートを見直す人がいたとしても、非常に効率が悪いと感じていませんか?

なぜなら手作りノートは検索機能が弱いからです。例えば

数学で言えば「最大最小のパターン」

化学で言えば「ハロゲン」

生物で言えば「細胞分裂」

についてまとめたことを見直したいと思っても、なかなかそのノートを見つけるのに苦労していませんか?もしも10枚位しかノートがないのであればすぐに見つけられますが、これが何十枚にもなればとても見つけにくくなってしまいます。

・情報は1箇所にまとめる

 

逆に言えば、学んだ情報は

・常に手元にあり見返しやすい

・情報が分散せず1箇所にまとまっている

・検索機能があるとよい

という状態にしたいですよね。

よって「学んだこと参考書にすべてまとめる」ことで復習のしやすさは格段に上がります。

問題集を解いて新しく知ったこと、模試の復習で新しく知ったこと、授業で新しく知ったこと、

これらをすべて参考書の余白に書き込んでいきます。ただし、参考書にすでにきちっと書いてあることはわざわざまとめる必要はありません

・参考書の表現よりも理解しやすい表現を知ったとき

・参考書のまとめ方よりも覚えやすい覚え方を知ったとき

・語呂合わせを教わったとき

・理解して覚えるための内容を教わった時

・自分が間違えたことがある項目の注意点

などを主に書いていくとよいでしょう。余白なんかにそんなにたくさん書けないだろうと言われることもありますが、やってみると意外にも書き込めることは多いです。

 

授業で聞いた内容はリアルタイムで直接に参考書にまとめるのは難しいので1度ノートに書き込んでもらっても構いません。授業が終わってから自分なりにまとめてから参考書に書き込むことできれいにまとめることができます。またこの作業をすることで復習を1回したことにもなりますので、お得ですね。

参考書は常に持ち歩くものですので、常に見返すことができます。また勉強しているときに参考書で調べ物などをすれば、そのページにまとまっている知識は目に入ってきます。長期記憶のためには何度も見ることが大切なので一石二鳥ですね。また参考書には大抵は索引がついていますので、自分でまとめた内容に関連する用語を索引で探すことでアクセスも簡単になります。

・覚えようとしなくていい

 

さて、学んだ知識を参考書にまとめることで非常に復習しやすくなりました。

しかし、参考書にせっかくまとめたのに、放置してしまっては全く意味がありません。

すでにお話したように何度もインプットすることが重要です。

1日5分でもいいので毎日パラパラと見返してみて下さい

暗記が苦痛で仕方ない人が、なぜ苦痛に感じるかと言えば「一発で覚えようとしている」からです。覚えなきゃと意識せずに確認する程度のつもりで見返してみて下さい。1ヶ月も見直し続けていれば驚くほどの効果が現れるはずです。

 

 

​過去問を解くタイミング

過去問を解くタイミング
・謎の希少価値

 

過去問演習を始めようとすると「いつ解くか」で悩みます。

受験校の過去問が無限に存在してるなら、あんまり気にしないかもしれないけど、現課程の過去問は数年分しかないんです。​

現行課程の問題を解き終えた後にどうしようか。

もう少しさかのぼって旧課程の過去問演習をするにしても、現課程じゃ習わない単元が出題されたり、今じゃ使われなくなった用語が出てきたりするから少々不便ですね。そんな背景から、「過去問を大事に大事にとっておこう」という謎の希少価値が生まれちゃうんです(笑)

「実力不十分なまま解いても意味がないし、もう少し力がついてから解こう。」

「直前で模試感覚で解けるように、まだ残しておこう。」

そんなこんなの理由で過去問をなかなか解かない、という現象がおこっています。

・医学部だって問題が簡単な大学もあるってホント!?

 

でも、受験という勝負に勝つためには、なるべく早く情報をゲットしないといけません。

たとえば、医学部を受験するってなると「医学部だから難しいことやんなきゃ!!」って思う子が多いようですけど、めちゃくちゃ簡単な問題を出す医学部だってあるんです。ほんと大学によって問題の傾向はまったく違いますから、どこの大学を受験するかで対策だって大きく変わります。たとえば数学だったら​

(1)高度な思考力を求める問題を出す大学

これなら、たくさんの発展問題を演習しなきゃですね。

(2)基本的な問題ばっかりだけど、時間内に解き終えるのがムーリーな大学

普段から時間をはかってタイムプレッシャー感じながら練習したほうがいいですね。

(3)考え方は基本的だし、問題数も多くないけど、計算がゴリゴリな大学

面倒くさい計算をやりきる練習が必要です。忍耐力の鍛錬も大事になります。

(4)基本的な問題をちょうどいい量出す大学

難問の練習より、基本的な問題を何回もやって、ケアレスミスをしない練習をすべきです。

 

このように、ほんと全然ちがうんです。受験は勝負ですから相手をよくわからないまま練習してる人、相手を分析しまくって練習してきた人、どっちが受験に勝てるかは言うまでもないですよね!

・いつ解くのがベストなの?

 

受験校が決まったらすぐに過去問を確認したいところです。

遅くても高3の夏休みに入る前くらいには過去問は見ておきたいですね。

だから、夏までに志望校が決められるといいんですが・・・

この志望校を決めるのが一番難しいってことは僕も重々承知しています・・・

​もう高3の夏休み過ぎてるって子は、今すぐ解きましょう!

・まったく解けなくても意味あるの?

 

「分析が大事なのはわかったけどさ、まだ実力ないし、全然とけなそうだし、

手も足も出なかったら1年分もったいなくない!?」

気持ちは分かりますよ。でも、解けなくていいんです。ズタボロにされていいんです。

ズタボロのぼろ雑巾にされた結果、「受験までにこのレベルの問題を解けるようにしたい!!」

と感じたら、それでOK!これだけでもう過去問演習の価値は十分にありますから。

目指すべきレベルが曖昧なままだと、人間ってそれほど努力できないんですよ。

逆に、自分が目指すべきレベルがはっきりすると、どれくらい努力すればいいか分かりますよね。

まずは、今の自分と、目指すべき状態にどれだけギャップがあるか知ることです!

・直前で過去問を解いちゃダメなの!?

 

「直前で模試感覚に過去問を解きたい!」

この気持もとっても共感できます。僕もそうでしたし。問題集でしっかり演習積んで、実力を十分につけたし、そろそろ実力だめししたいってことですよね。でも、実力だめしは志望大学の過去問じゃなくて、他の大学の過去問でもいい気がしませんか?

志望大学の過去問の内容って、きっと今年は出題されません。

どちらかと言うと、他大学の問題の方がそのまま本番で出る可能性が高いんです。

だから直前期に過去問演習したいなら、志望大学と似ている問題を出している大学の過去問を解いた方がいいですよね。

・志望校と問題が似ている大学をどうやって選べばいいの?

 

とは言いながら、志望校と問題が似ている大学を選ぶのは意外と難しいものです。

〇〇大学の各教科の難易度に対して、・難しめ、・標準、・基本って評価してるのはよく見かけますけど、​問題1つ1つレベルが見やすくまとまっているものって無いんですよね。​全体の評価が標準レベルって言われても、(1)大問すべてが標準レベルなのか、(2)難しい問題から易しい問題まで色々入っているから全体として標準なのか、(1)(2)のどっちか分からないですからね。​実際に標準レベル同士だから似ているかなって思って解いてみると、全然ちがうなんてことはあるあるです。

そこで、問題1つ1つにレベルをつけたランキング表を作りました!(数学のみ)

この表は、大問ごとに単元とレベルを掲載しているので、志望大学と似たような単元、似たような難易度の問題の大学が見つけやすいと思います。これを活用して、過去問演習を無駄なく進めて下さいね!

 

 

​面接試験の裏ワザ

面接試験の裏ワザ
・✕✕をすると面接が下手になる!?

 

後期試験や医学部受験で面接を受ける人は必読です。

特に人前で話すのが苦手だ!!って人にはとーっても有効な裏技を紹介しますね。

面接の待ち時間に大きく足を開いて、大きく胸を張って、両手を広げながら座っている人は・・・たぶん、いないですよね。緊張もしているだろうから、きっと縮こまって座っている人がほとんどだと思います。実は、この縮こまった姿勢を続ければ続けるほど、どんどん面接が下手になっていきます

!!!

・・・衝撃ですよね。縮こまった姿勢は防御姿勢を表してるんですけど、この防御姿勢をとることで、どんどんストレスが増幅されていって、きみは人前でうまく喋れなくなっていきます。

ちょっとこの考え方に違和感ある人もいるかもしれませんね。

防御姿勢をする→ストレスが増える

って考えは普通しなくて、

ストレスを感じている→防御姿勢をとる

って方が自然ですよね。

けれど防御姿勢をとっていることでストレスが増えるってことは分かっています。気持ちが行動に表れるのってすぐに納得いくと思いますが、 行動が気持ちを変えるってすぐには納得できないかもしれません。

・行動の変化→気持ちの変化

直感的に理解してもらうために行動が気持ちを変える実験をしてみましょう。

実験その1 笑って下さい(^^)

え?面白くないのに笑うなんてムリですか?

じゃあ、笑顔をつくるだけでもいいですよー(^^)

はい、笑顔になりましょー(^^)

とりあえず15秒キープしましょー(^^)

できれば笑ってくださいねー(^^)

わっはっはー(^^)

 

どうでしたか?

楽しい気持ちになりませんでしたか?

こんな風に何にも面白いことがなくても、楽しいときにとる行動によって、気持ちも楽しくなってくるんです。行動で気持ちがつくれる(^^)ってことがなんとなくわかりましたか?

ポジティブな行動をとれば、気持ちもポジティブな方向に変わるし、

ネガティブな行動をとれば気持ちもネガティブな方向に変わるんです。

とっても良い実験でしたね。実験はこれで終了です。

・ストレスの数値化

 

防御姿勢をとっているとどんどんストレスが増えていく、ことについてちゃんとした説明をする前に、まずどうやってストレスを計るのかをお話しますね。

人間はストレスを感じると、コルチゾールというホルモンの濃度が増加することがわかっています。このホルモンが体に何か悪いことをしてるってわけじゃなくて、感じたストレスを解消するっていう役割があります。だからストレスを多く感じれば、コルチゾールが多く分泌されてストレスを減らそうとしてくれます。ストレスを感じていなければ、そんなに分泌されないので次第に濃度が減っていきます。

つまりはコルチゾールの濃度を計ることで、ストレスを感じているかどうか調べることができるってわけですね。コルチゾール濃度はストレスを計るための1つの客観的な指標です

※ちなみに生物基礎を勉強している人への豆知識:コルチゾールは糖質コルチコイドの仲間です※

※コルチゾールは唾液を採取して調べることができます※

 

じゃあ、次に気になることは何ですか?

もしも「縮こまった姿勢をとる」→「ストレスが増える」が本当なら

「縮こまった姿勢をとる」→「コルチゾールが増える」ってことが言えそうですよね。

・防御姿勢がストレスを増やす

 

過去に行われた素晴らしい実験を紹介します。

人間に協力してもらった実験で、2つのグループに分かれます。

1つめのグループは防御姿勢グループ。

そのグループの人たちには縮こまった姿勢を2分間させました。

もうひとつのグループが堂々姿勢グループ。

縮こまった姿勢とは逆の姿勢を2分間させました。逆の姿勢っていうのは、足を大きく広げて、胸を大きく開いて、両手を広げている、そんな堂々とした姿勢のことです。

2分後にみんなのコルチゾール濃度をはかってみたら、防御姿勢グループの人たちはコルチゾールが増えて、堂々姿勢グループの人たちはコルチゾールが減っていました。

やっぱり姿勢によってストレスが増えたり減ったりするんですね。

・自信をつけるホルモンの増やし方

 

さらに!!堂々姿勢グループはテストステロンというホルモンが増えていて、防御姿勢グループはテストステロンが減っていたことも分かりました。このテストステロンってどんなホルモンかというと自信に満ちた状態のときに多く分泌されることがわかっています。

テストステロンにはどんな効果があるかと言うと…

・記憶力アップ

・判断力アップ

・集中力アップ

・モチベーションアップ

・精神状態を安定させる

などなど、まさに受験生が欲している能力ばかりがアップする、という夢のようなホルモンではないか!!自信が満ちているときに分泌されるホルモンは、堂々とした姿勢をとることで分泌を促せるんですね!僕は個人的にテストステロンのことを救世主ホルモンと呼んでいます(・∀・)

・2分間の〇〇で面接の合否が変わった

 

さらにさらに!!この素晴らしい実験はまだ続きます!

防御姿勢グループと堂々姿勢グループの人たちに、それぞれの姿勢を2分間とってもらった後、同じ場所で面接を受けてもらいました。その面接とは、企業の採用面接に似せたものを実験的に用意したものです。すると、ほぼすべての採用担当者が、防御姿勢グループの人ではなく、堂々姿勢グループの人を採用したいと言ったそうです。つまり、これって面接に効果絶大ということですよね!たった2分間、堂々とした姿勢をとるだけで救世主ホルモンが増えて面接もいい結果につながったわけなので、やらなきゃ損ですね!

みんなも面接試験の前には足を大きく広げて、胸を大きく開いて、両手を広げましょう!

ただ、周りに多くの受験生がいる中であんまり大きな態度をとるのは気が引けるという子は

まず、朝に自宅でやりましょう!試験会場についたら、人目のつかないところでやりましょう!待機時間にもトイレに逃げ込んだタイミングでやりましょう!

・非言語的コミュニケーション:メラビアンの法則

 

けれど、なんで面接で効果絶大だったんでしょう。人の印象に対して、非言語的なコミュニケーションが大きな影響力をもっているって聞いたことありますか?

非言語的コミュニケーションとは何かというと

・聴覚的なコミュニケーション(声のトーン、テンポなど)

・視覚的なコミュニケーション(見た目、ジェスチャーなど)

のことです。これに対して言語的なコミュニケーションは、話している内容のような文字情報のことを言います。

人とコミュニケーションをとったときに、その人の印象に対して、どの種類のコミュニケーションがどれくらいの影響力をもっているかをパーセンテージで表すメラビアンの法則っていう有名な法則があります。

そのパーセンテージは言語:7%、聴覚:38%、視覚:55%と言われています。

つまり、言葉では「入学後にしっかり頑張れる自信があります」と言っていてもその声や表情が自信なさそうだったら自信があるように受け取ってもらえないってことですね。 逆に、声や表情に自信が満ち溢れていればその言葉に信憑性が生まれるってことです。

【注意】

この法則は話す内容が重要じゃないって言ってるわけじゃないから注意です。面接をしてくれている先生方は超頭脳派な人たちばかりだから、話す内容がチグハグだったらすぐに偽物だってばれてしまいますからね。面接で聞かれそうな内容は事前に自分の意見をしっかり考えておいてくださいね。

・救世主ホルモンは勉強にも役立つ

 

ここまでの話を読んで気付いている人もたくさんいると思いますが、救世主ホルモンを増やすことは普段の勉強でも有効だってことですね。

救世主ホルモン(テストステロン)は

・記憶力アップ

・判断力アップ

・集中力アップ

・モチベーションアップ

っていう効果がありました。普段の姿勢を見直していくことで毎日の勉強が格段に効率アップするはずです!ぜひお試しあれ(^^)

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